お墓参りのマナー

お墓参りのマナー
お盆の季節になると、帰省して家族と過ごされる方も多いのではないでしょうか?
その際に、お墓参りなどをされる方も多いのではないでしょうか?

お墓参りの作法、マナー、正しい参拝の方法を知っていますか?

斯く言う私も、昔からこうやるものと思い、調べる事もなくそれなりにお墓参りをしてしまっていました。
正直、「それなり」とも言い難いかもしれません。

お供え物と花を持ち、水を汲んでお墓に向かい、お墓にお水をかけ供物を添える。
そして手を合わせお参りをし帰る。

どこが悪いのか?正しい先祖供養をするために、正しい参拝方法を知っておきましょう。



まず持っていく物

「お花」
一般的には仏花とされている菊の花を中心にまとめるのが良いでしょう。
しかし故人の好きだった、思い入れのある花でも大丈夫です。

「お線香」
お線香はどのようなものでも構いません。
しかし、それに使うライターなどは少し火の強いもの、小さいガスバーナーなども売っていますので、それを使いましょう。間違っても新聞紙を丸めたものを燃やし、火を着けるなどは止めましょう。
火種が飛んで小さな火事になったなどのトラブルも起きています。

「掃除道具」
墓石を拭くための雑巾やタオル。周りを掃除するためのほうきや塵取りもあるとよいでしょう。



(1)まずは掃除
まずは手を洗い清めましょう。
最初にお墓の周りを掃除します。
雑草などの草むしりをした後、周りを掃き掃除しましょう。

ここでポイントです
お墓にお水をかける人も多いのではないでしょうか?
地域や宗派によるとの声も多かったのですが、やはり水をかけることは「冷や水を浴びせる」のと同じ事なので良くはありません。濡らしたタオル等で拭いて汚れを落とす、というやり方の方がいいかもしれません。

水以外のお酒やジュースは絶対に避けましょう。墓石のシミなどの原因となります。



(2)供物やお花お線香をお供えしましょう。
お供物やお花は個人が好きだったものを上げましょう。
これでないとダメというものはありません。

そしてお線香を供えます。
この時に向きが気になったことはありませんか?
特に決まりはない、宗派よって違うなど諸説あるようですが、「火を左に向ける」という線が濃厚かと思います。

火のついた方を左に向けて供えるのは、「左を人間界、右を浄土」とし、左から右へ火が向かうようにすることで、仏様の方へ向かうという意味合いがあるそうです。
人間界から天界へ、生まれ変わっても幸せであるようにと願いを込めて、火を左に向けお供えするそうです。



(3)手に数珠をかけ、合唱しましょう。
胸の前で手を合わせ、軽く目を閉じ頭を少し下げます。
日々の感謝、近況報告などなんでも構いません。故人との対話だと私は思っています。



以上でお墓参りは完了です。
お墓参りは、掃除などをしやすい日中がいいと思います。地域によっては、お盆の期間は夜にお参りをする風習もあるらしいですよ。

あと注意しなければならないのはお供物です。お寺にもよると思いますが、お供物を野生動物が漁り、墓地の環境を悪くします。お供物は持って帰るのがマナーです。